Funeral Masters Club
Seminar Report vol.6

誰もが知っているあの大企業も新規参入

ポストコロナ時代を見据える
「ニューノーマルな葬儀」とは!?

フューネラルマスターズクラブ(Funeral Masters Club)

フューネラルマスターズクラブ(Funeral Masters Club以下、FMC)は、6月9日(水、東京ビッグサイト 青海展示棟Bホール(東京都江東区)において6月9日(水)~11日(金)に開催された、日本最大の葬祭・セレモニー産業総合展『セレモニージャパン2021』主催の専門セミナーの一環として、FMC主催のセミナーを実施しました。

『誰もが知っているあの大企業も新規参入、ポストコロナ時代を見据える「ニューノーマルな葬儀」とは!?』と題されたセミナーでは、ゲスト登壇者に博報堂DYグループのAD plus VENTURE株式会社 しのぶば事業代表 勢村理沙(せむらりさ)氏をお迎えして、FMCからは株式会社めもるホールディングス 村本隆雄(むらもとたかお)代表取締役、むすびす株式会社 中川貴之(なかがわたかゆき)代表取締役社長が登壇しました。

フューネラルマスターズクラブ(Funeral Masters Club)

葬儀業界における「ニューノーマル」をテーマに、短期的にはお客様のコロナ感染症に対する不安を取り除く施策と、中長期的には従来からある葬儀業界の問題の解決。
さらに、こうした課題を乗り越えた先でも変わらないものとは何か?
コロナ禍により顕在化してきた諸課題についてのパネルディスカッションが行われました。

はじめにゲスト登壇者の勢村氏から、6月から博報堂DYグループの新しい事業として、オンラインで開催する故人を偲ぶ会「しのぶば」のサービスについて。
さらに、博報堂、大広、読売広告社、博報堂DYメディアパートナーズを完全子会社として傘下に置く、日本に前例のない広告グループの持株会社、博報堂DYホールディングスが葬儀・供養業界に参入することになった経緯と意義についてもお話いただきました。

フューネラルマスターズクラブ(Funeral Masters Club)

博報堂で営業とマネジメントを経験して、育児休暇中に経営学修士(MBA)を取得した勢村氏は、28歳の頃にお母様を亡くされました。
2児の母になった現在、亡くなったお母様のことをもっと聞いておきたかったという思いが年々増しているそうです。
お母様の葬儀に親族や親しかったご友人が弔問に訪れたときが、お母様のことをより深く知る最後のチャンスだったと後悔したそうです。

そんな勢村氏が博報堂DYグループのAD plus VENTURE株式会社で始めた「しのぶば」は、場所を選ばず故人を偲ぶ、オンライン追悼サービスです。
大切な人の死をきっかけに、故人と関係のあった人たちの記憶が集まったり、お互いが結ばれ合うことで、時が過ぎても情報が温かみをもって繋がることを目的とした、葬儀後に行う故人を偲ぶ会です。

フューネラルマスターズクラブ(Funeral Masters Club)

偲ぶ会といっても、芸能人や経営者が行うようなものでなく、誰でも簡単に開催できるオンラインを活用した“後日の会”です。
「しのぶば」は事情により葬儀に参列できなかった方、家族葬で参列の機会がなかった友人や知人、職場関係者。挨拶だけでも故人がお世話になった皆様方へお伝えしたい遺族に利用されています。

「しのぶば」が提供するサービスは、

  1. オンラインによるお香典お渡しサービス
  2. 寄せ書きムービーの製作
  3. オンライン偲ぶ会の開催
  4. 想いを残す追悼サイトの開催

さらに、テレビ東京の番組制作チームの協力のもと、故人の人生の素敵なところを引き出し、映像化するオプションサービスも行っています。
日が経つにつれて失われてしまう故人の空気感を、取材や編集、映像化することにより、しっかり残すこともできます。

フューネラルマスターズクラブ(Funeral Masters Club)

葬儀後の葬家葬家の負担を下げる目的から、故人の思い出の写真などを提供後は、「しのぶば」が作業の一切を引き受けるため、葬家は何もしなくても偲ぶ会の当日を迎えることができます。また、パートナーとなった葬儀社に関しても、「しのぶば」へ発注した後は、「しのぶば」のスタッフが葬家との打ち合わせなどをすべて行います。

「しぼぶば」の紹介に引き続き行われたパネルディスカッションでは、「ポストコロナ時代を見据えたニューノーマルな葬儀」について、村本代表取締役、中川貴之代表取締役社長が加わり、自社の取り組みなどを交えながら、活発な意見交換と討議が行われました。

その一例として、株式会社めもるホールディングスが計画している、まったく新しいセレモニースタイルについての構想の一部が、村本代表取締役から特別に公開されました。

フューネラルマスターズクラブ(Funeral Masters Club)

フューネラルマスターズクラブ(Funeral Masters Club)
AD plus VENTURE株式会社 しのぶば事業
勢村理沙 氏のコメント

今回、「あの大企業も新規参入!」というタイトルになりましたが、私たちは葬儀業界に敵対するものではなく、ご葬儀社様の新しいサービスの一つとして、お客様にご提案していただければと願っております。
ニューノーマルと言われる時代になっても変わらないのは、故人の生きた姿を想うことではないでしょうか。
お別れというのは、「いい人生だったね」と言ってあげられることではないかと思います。その方の人生を素敵に残しておくことは、とても意味のあることではないでしょうか。
もう一つ、ニューノーマルでも私が変わらないと思うのは、みんなで送るということです。
いまコロナ禍にあって、みんなで送ることの大切さが改めて見直されているように感じています。
人は必ず誰かとのご縁があって、その方の人生は人とのご縁なしには語れないと思います。

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株式会社めもるホールディングス
村本隆雄 代表取締役のコメント

去年の4月くらいに非常に緊張感が高まり、参列者が集まらないので当然、葬儀の中身もシュリンク(縮小)しました。
葬家や参列者のみなさんが「通夜」「葬儀・告別式」を2回の(感染)リスクと受け取ってしまった。
その時に振り切ったのが、先々もしかしたら一日葬がノーマルになる可能性があるなと思ったので、現在、弊社のプランは一日葬がメインになって、二日葬がオプションという扱いになっています。
コロナ以前は一日葬は全体の1割ちょっとだったものが、現在は3割5分くらいまで上がっています。今後おそらく半々くらいになって、最終的には一日葬が葬儀の主流になると思います。

過去、家族葬がどういう過程を経て一般化したかを冷静に振り返ってみると、僕なりに解釈するのが阪神淡路大震災です。
あの震災によって多くの方が亡くなられた。
本来であればしっかりと送ってあげたいけれど、それが叶わない事情があって、ある意味しかたなく家族だけで送ることしかできなかった……というところから始まっているのではないか。
そこで実際に家族だけで送り出したあとに、もしかしたらこういうお別れもあるんじゃなかろうか。
家族だけで送るほうが逆にぬくもりがあるのではなかろうか、ということに一般の方々が気づいたことによって少しずつ広がった気がしています。

新型コロナウイルスに振り回されている現在、今度はその家族葬を一日葬でやったとき、よりシンプルに簡略化された葬儀を行うことで、親族から怒られるのではないかとか、世間様からどう見られるのかという恐怖心があったものが、もしかしたら一日葬でもいいかもねっていう風潮に、世間がちょっと変わってきているように感じます。
そうすると10年後にどうなっているかを考えると、葬儀はもしかすると一日葬がノーマルになっているかも知れないと思います。

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むすびす株式会社
中川貴之 代表取締役社長のコメント

お客様によって葬儀に対する温度感もそれぞれ違うので、個別の“心のおさめ方”に対応しやすいのはITだと思います。よりパーソナルな時代になればなるほど、そこは凄く重要だと思います。
コロナ禍になって、家族だけで葬儀を行うのが当たり前になりました。ほんの1年前までは、「これでいいのかな?」と我々も思っていたわけですが、事ここに至っては「これでいいよね」になっている部分が多分にあります。弊社においてはコロナ禍にあっても、きちんと提案することで単価はキープできています。
会葬者の人数に左右されずによい提案ができるようになりました。まだまだこれから伸びしろがあるんじゃないかと思っています。正直なところ、お客様も満足していますし、売上利益もあがっていますから。

それを踏まえた上で、今後課題になってくるのが、参列できなかった方の“心のおさめ方”だと思います。
人間は家族だけと生きているわけではないので、それ以外に関わってきた人たちの心をおさめていただく場所や時間を提供することは、村本さんの「新しいセレモニースタイル」もそうですし、「しのぶば」のオンラインのお別れなども凄く重要になってくると思います。
もう一つのニューノーマルの課題は、先祖供養の問題です。

戦前までの日本は、先祖供養は守るもの、受け継ぐものという教育や文化が根づいていて、そのためのお金を残したり、法要に集まるなどしていたものが、戦後その部分に関してあまり強く言われなくなった。
個人主義になったことで、「あとは自分たちで判断してね」ということに、逆に困ったり、悩んでいる人が沢山いる状況になっている。
どれが正解ということはないけれど、遺骨をどうするかということも含めて、これからは葬儀社が提案していかなければいけないと思います。

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