Funeral Masters Club
Seminar Report vol.5

第5回FMCビッグセミナー
「繁忙期直前スペシャル!! in ENDEX」を開催

フューネラルマスターズクラブ(Funeral Masters Club以下、FMC)は、11月24日(火)に東京ビッグサイト 青海展示棟Aホール(東京都江東区)において11月24日(火)~26日(木)に開催された、葬儀・埋葬・供養などの終活に関する設備・機器・サービス総合展『第6回 エンディング産業展』会場で実施された専門セミナーの一環として、FMC会員限定のセミナーを開催しました。
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、オンライン形式も取り入れられたFMCセミナーですが、9月に行われた船井総研との合同セミナーに続き、リアルセミナーとして開催されました。

フューネラルマスターズクラブ(Funeral Masters Club)

『コロナを乗り越える葬儀社経営 ~テクノロジーの活用~』と題されたセミナーでは、株式会社むじょう 前田陽汰(まえだひなた)代表取締役、ライフエンディングテクノロジーズ株式会社 白石和也(しらいしかずや)代表取締役をゲストにお迎えして、FMCを主催する3社からは、株式会社めもるホールディングス 村本隆雄(むらもとたかお)代表取締役、ライフアンドデザイン・グループ株式会社 伊藤健(いとうけん)COO、むすびす株式会社(旧アーバンフューネスコーポレーション) 中川貴之(なかがわたかゆき)代表取締役社長の3名が登壇。

葬儀・供養において新しいテクノロジーの取り組みを実践しているゲスト2名のお話しを中心に、葬儀社がコロナ禍を乗り越えるための助力となりえるようなテクノロジーの活用法をはじめ、さまざまな知見からパネルディスカッションが行われました。

最初に登壇した前田陽汰 代表取締役は若干19歳。慶應義塾大学総合政策学部を休学して自ら起業した株式会社むじょうで、スマートフォン上に思い出コーナーがつくれる『葬想式(そうそうしき)』というサービスを提供しています。
葬想式は喪主が参列者や故人の知人などに「招待URL」を送ることで、招待された参列者がスマホ上につくられた思い出コーナーに、故人に対するメッセージや思い出のエピソード、故人と一緒に撮影した写真などを投稿できます。
遺族も知らなかった生前の故人の様子は言うに及ばず、家族葬やコロナ禍で葬儀に参列できなかったお知り合いの方の想いの行き場としての役割も果たします。

葬想式のサービスは、主に葬儀社を通じて提供されています。
葬儀社がお客様に説明する際に必要なチラシやパンフレットは、株式会社むじょうが準備しています。
お客様を紹介する前に、葬儀社に向けたレクチャーも実施しています。
葬想式の利用料金は20,000円(税込)、契約に至った場合は、利用料金の4割(税込8,000円)が紹介料として葬儀社に支払われるということです。

フューネラルマスターズクラブ(Funeral Masters Club)
フューネラルマスターズクラブ(Funeral Masters Club)

続いて登壇したのは、ライフエンディングの業界をテクノロジーによって、より良くしたいと考えているライフエンディングテクノロジーズ株式会社 白石和也 代表取締役。葬儀関連のシステム開発やマッチングプラットフォームの運営、子会社では葬儀社の運営も行っています。
元々、ジュエリー・ブランド品売買店舗や古着屋の運営会社、遺品整理・骨董品売買のオンライン集客、ドローンパイロット派遣会社なども立ち上げた異色の経歴をお持ちです。

白石 代表取締役は、これまでの葬儀のオペレーションといったものを、ただ単にIT化するだけでなく、「DX」デジタルトランスフォーメーション(ITの浸透が人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させるという概念)」により、葬儀のオペレーションをデジタルツールを使うことで最適化することが必要なことを訴えました。
さらに、DXにともなって業界再編が進み、葬儀社同士あるいは異業種も交えたM&Aが起こることも予想しています。

お二人の取り組みに対し、FMCを主催する登壇者からも、さまざまな角度から質問や提案が活発に行われて、コロナ禍のリアルセミナーは盛況のうちに終了しました。

フューネラルマスターズクラブ(Funeral Masters Club)

株式会社むじょう
前田陽汰 代表取締役のコメント

「お葬式とは何か?」ということを、自分の祖父の葬儀のときに考えたことがあり、専門書を50冊くらい読んだ覚えがあります。
お葬式の当日、祖父の古い友人の方が思い出コーナーの写真を眺めながら、私の知らない若かりし頃の祖父の話をして下さったことが、自分の中で葬儀に対する焦点が合った瞬間でした。

日常、地に足が着いた状態のときは、その目線の感情しか見えないけれど、大切な人が亡くなって、葬儀というものが「足場」になったときは、もちろん悲しみという感情もあるけれど、また違う感情も見えてくる。
この体験は、私がNPO法人で取り組んでいた「町の終活」と通じるものがあると感じて、自分も何かお葬式に関連するサービスをやってみたいと考えるようになりました。

ライフエンディングテクノロジーズ株式会社
白石和也 代表取締役のコメント

今までどおり葬儀業界が継続できるのであれば、DXなんて必要ないと思います。
しかし、2040年まで死亡者数が増え続けて多死社会になり、さらに今回のコロナも追い打ちをかけて、葬儀の単価はどんどん下がっています。

今後は人口も減るので会葬者の数も減っていくとなると、葬儀の小規模化・低価格化が益々進むことは目に見えています。
簡単に言ってしまうと、今までのやり方だと利益が出なくて、この業界が継続できなくなってしまう。
それを補うためにはオペレーションを最適化して、利益構造を変える必要があるんじゃないかと。
そのためにDXが必要だと思っています。

フューネラルマスターズクラブ(Funeral Masters Club)
株式会社めもるホールディングス
村本隆雄 代表取締役のコメント

実は一昨日、義理の父親を亡くしまして、葬儀に2日間張り付いておりました。
普段は仕事を通じて葬儀の施行を行っているわけですが、今回は身内側に回ってみて、改めて葬儀の必要性を強く感じました。
これが無くなってしまうと故人と自分のつながり、家族のつながり、地域のつながりを再確認する場所を失ってしまうので、僕らはもっともっと葬儀の本質を掘り下げて、やって行くべきだと思いました。

もう一つは、義理の父親が亡くなったという情報を、どうやって伝達すべきかということです。
本来であればSNSを使って亡くなった事実を伝えるわけですが、自分でそれを上げるとなると躊躇するところもあったりします。
そこで、それを取って代わってくれるような媒体があれば、もっとリアルタイムでお付合いのある方々に情報が伝達されていくだろうと感じました。

あとは、連休の最中だったので、参列して下さった方に心苦しいというか、申し訳ないという気持ちがあって。
お香典をわざわざ持って来て頂けるのは有り難いことですが、そういった想いを送る術をテクノロジーを使って実現できれば、葬儀のありようも変わってくるんじゃないかなと考えています。

ライフアンドデザイン・グループ株式会社
伊藤健 COOのコメント

当社が真剣に考えているのは業務の効率化であったり、葬儀の小規模化に対応するオペレーションの改善です。
その中でテクノロジーの部分については先ほどの白石さんの話にもありましたけれど、業務の効率化を図っていくなかで、やはりシステムだったりテクノロジーというところは非常に重要になると思っています。

当社としては、例えば人員配置のシステムを開発したりですとか、あとはコールセンターも運営していますので、AIの音声認識で自動帳票化みたいなところの開発はしています。
ただ、僕らの現状の立ち位置としては、今のところシステム開発等に関しては、あまり力を入れていない状況です。
今やってる部分はマネジメントとシステムとの連携であったりとか、どう人をマネジメントするかということが重要だと思っているので、当社はマネジメントの強度をすごく上げてます。
このマネジメントの強度を実際に上げていって、業務改善というものをした後に、もう一回システム開発に入ろうかなと思っています。
その業務を一度変えきって、もう一回作り直した上で、システムであったりテクノロジーを活用しながら、変えた業務体系をどう守るかということに対して大きく更新していきたいと思っています。

むすびす株式会社
中川貴之 代表取締役社長のコメント

今回、ゲストのお二人にお越し頂いてお話を聞いたとき、特に「葬想式」の前田さんのテクノロジーを導入したきっかけに大変共感しました。
ご葬儀を体験して、その想いを持って、それを何とかカタチにしたい。そのためにテクノロジーを使うという流れが、どっぷり葬儀業界に浸かっている我々にも、すごく共感できると率直に感じたところです。
やはりテクノロジーはどういう使われ方でもいいんですけど、例えば、いまお話しがあったように会葬者が増えたとか、こういうことがテクノロジーによって可能であるのなら、もっともっと我々が早くそれを導入するべきだと感じました。

コロナ禍になって、色んなことが従来どおりに行かなくなったからこそ、そういうものを積極的に導入して手を打っておくということが、業界の継続と、その先の発展につながってくるのかなと思っています。
ウイズコロナと言われている時代ですが、むすびす社としては「VSコロナ」で、こんな時代だからこそ、ちゃんとお葬式をやろうと。
家族3人だけだったとしても、皆さん参列できないんだから、その分ちゃんとやろうということで、お客様に提案しまくってます。
こんな時代だからこそ胸張ってお客様と向き合ってもいいんじゃないかな思っています。
VSコロナが我々のウイズコロナになって行くんじゃないかと、すごく思っているので、会員の皆さんとそのあたりも共有できたら嬉しいなと考えております。

LAMP

Branding

お問い合わせ